最近、仕事でVDIを利用し始めました。
基盤はAzureです。はい、Azure Virtual Desktop(AVD)です。
Microsoft365が使えて格安で利用できるDaaSだとAVDが一番安価なのよね。
AVDではWindowsだとほとんどシームレスに利用できるのだけど、
Macからアクセスしたい場合、ちょっと癖が強かったので、その対処方法を紹介。
一般的にMac OSからWindowsにリモートデスクトップ接続する問題ともいえるので、
AVDに限らず汎用的に対応できると思われる。
AVDに接続するためのアプリ
詳しくは公式サイトのヘルプページを参照。
MacのApp Storeからリモートデスクトップアプリをダウンロードするだけ。
あとはヘルプページに沿って、
AVD用のワークスペースを作成するだけ。
で、問題はここから。
困った点その1:キーボード上でIMEがオンにできない
Windows仮想マシンにログインはできたものの、キーボード上では日本語入力ができない(=IMEがオンにできない)といった事象に陥った。
タスクバーにあるIMEの言語バーをマウスでオンにすれば日本語入力が利用できるので、
致命的ではないが面倒ではある。
その対処方法はMacアプリ側のキーボードモードを変更すること。
※これも公式サイトのヘルプページに書いてる。
具体的には、以下のように
「Connections」→「Keyboard Mode」を"Scancode"から"Unicode"に変更する。
これでキーボード操作でIMEがオンにすることができる。
困った点その2:英語配列キーボードになる
これはMacからMS製のRDPクライアントからWindowsに接続するときに起きる問題。
英語配列キーボードをもともと使っていたら全然問題ないのだけど、
日本語配列キーボード使いの俺にとっては困った話。
対策としては、
①MS製以外のRDPクライアントを使う(Pallarells Clientは日本語配列キーボードが使える)
②Windowsホストマシン側のレジストリを変更する
のどちらかが考えられる。
ちなみにVDI基盤のVMware Horizonも問題なく日本語配列キーボードが使えた記憶。
Citrixは知らんw
そもそも①の方法はAVDが使えなくなるので論外。
今回は②の方法で対応する。
以下のサイトを参考にして、PowerShellにてレジストリを変更。
MacからのRemote DesktopでJISキーボードを使えるようにする(PowerShellを使用) - Qiita
はじめに MacのMicrosoft Remote Desktop.appからWindows Server等へリモートデスクトップ接続をするとキーボードが正しく認識されずUS配列のままになってしまうことがあります。 Micros...
当然ながら設定変更には管理者権限が必要なので、
AVDの管理者じゃないと無理なのでご注意w
仮想マシンを再起動しなくても、即時で反映されるようになり、
これでキーボード問題は解決。
AVDの良い点
手軽にVDIを始められる。
VDIならVMware Horizonのほうが有名かもしれんが、
VMwareの場合はHorizonを動かすための基盤が必要。
一方でAVDはAzureを基盤として使うので基盤を用意する必要がないので、
比較的低コストで始めやすいというメリットがある。
同じような仕組みはAWSにもWorkspacesというのがあるけど、
Windows10といったWindowsクライアントOSが必須、
さらにはOfficeアプリがMicrosoft365じゃないとダメって場合はAVD一択。
クラウドサービスのVDI、いわゆるDaaSはネットワークが遅い、とかいう話を聞いたことがあるけど、
それはオンプレミスとのネットワーク回線がしょぼいだけじゃね?って思う。
現にこのAVD環境でネットワークが遅いということは微塵も感じない。
まさに快適そのもの。
ちなみに仮想マシンも共有セッションタイプなので、メモリが64GBもあるwwwwwww
今は少人数でお試し利用してるので、超絶快適。
AVDの悪い点(Mac使いとして)
今度は逆にAVDの悪い点。
あくまでMacをRDPクライアントとして使った場合の話ね。
「MacではAVD上でZoomが利用できない(最適化されない)」。
これはAVDが悪いというよりZoomが悪いのかな?
Zoomのサポートページによると、
AVDではMacクライアントによるZoomが最適化されない模様。
WindowsならローカルPCにプラグインをインストールすれば使えるが、
Macには対応するプラグインが提供されていない。
AVDの設定でカメラやマイクをリダイレクトするように設定すれば使えるのかもしれんが、そこまでは未検証。
Zoomを頻繁に使うわけでもないし、
どうしても必要な場合はMacから直接接続すりゃいいので特に大きな問題でもない。
まとめ:AVDはいいぞぉ
Mac視点から見た場合、クライアントとしての完成度はVMwareHorizonのほうが優勢なんだけど、
すでにMicrosoft365やAzureを使っている場合はAVDを使うのが(・∀・)イイ!!
うちの会社はどちらもすでに使っているので、AVDをすんなり使うことができたとさ。
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