Ciscoと言えばIOS。
あ、Appleの「iOS」とは違うよw
ITインフラを主に仕事しているので、
サーバだけでなくネットワーク機器も触るのもザラ。
JuniperやYamaha、Ciscoなんでもカカッテコイww
というわけで、
今回はCiscoルータに有りがちなDHCPサーバを設定し、
DHCPのオプションでWPADも設定してしまおうというお話。
WPADってなんだ?ってのは
↓を参照。
https://blogs.technet.microsoft.com/jpieblog/2014/10/22/wpad/
職場のネットワーク環境だと、インターネット閲覧にプロキシサーバを使っているのもよくある話だし、
社内サーバには直接アクセス、インターネットへはプロキシ経由、
と言った使い分けをするには、
自動構成スクリプト(pacファイル)を定義したほうが楽ちん。
そのpacファイルをWebサーバ上に設置して、
WindowsだとIEオプションでそのPacファイルのURLを指定すればいいんだけれど、
PC単位で設定するのがスゲーめんどくさい。
ADのグループポリシーで展開すればって話もあるんだけど、
Windows ServerのOSバージョンとクライアントのIEバージョンに寄っては上手く反映できないこともしばしば。
もうIE11しか無いので特に意識しなくてもいいんだけど、
Windows Server 2008 R2のADだとIE11のグループポリシーってうまく適用できないんだよなぁ。
そんな時にDHCPがあればいちいちPacファイルのURLを設定しなくても
自動で反映することが可能。
DHCPサーバがWindowsなら上記URLにやり方が載ってます。
Yamahaルータでも実績有り。
(その件についてはまた後ほど記事にします)
今回はCiscoルータでのWPADの設定方法。
設定方法
Ciscoに管理者権限でログイン。まずはDHCP競合情報をログに残さない設定。(これは任意で)
(config)# no ip dhcp confilict logging
あと機種によってはDHCPサービスが無効になっている場合もあるので、
以下コマンドで有効化する。
※IOSのデフォルトは有効化。
(config)# service dhcp
次にIPアドレス割り当て除外の設定。
(config)# ip dhcp excluded-address (開始IP) (終了IP)
例えば割り当て範囲を192.168.0.100~149にしたい時は以下のようにする。
(config)# ip dhcp excluded-address 192.168.0.1 192.168.0.99 (config)# ip dhcp excluded-address 192.168.0.150 192.168.0.255複数行書かないといけないのは面倒くさいなw
IOSの仕様なので仕方ない。
次にDHCPプールの設定。
(config)# ip dhcp pool (任意の名前) (dhcp-config)#
続けてネットワークアドレスの設定。
192.168.0.0/24にしたい場合は、
(dhcp-config)# network 192.168.0.0 255.255.255.0
次はデフォルトゲートウェイ。
(dhcp-config)# default-router 192.168.0.254
DNSサーバの設定。(あれば)
(dhcp-config)# dns-server (DNSサーバのIP)複数あれば続けて書く。
リース期間の設定。
デフォルトは1日。
(dhcp-config)# lease (日数) (時間) (分)ちなみに無期限にしたい場合は以下のように書く。
※いつかは枯渇するがw
(dhcp-config)# lease infinite
以上で一通りのDHCPサーバの設定は終わり。
複数セグメントを1台のルータで制御したい時は
プールと除外アドレスを増やせば良い。
WPAD設定
これも簡単。(config)# ip dhcp pool (任意の名前) (dhcp-config)#
からの~
(dhcp-config)# option 252 ascii "(URL) "
PacファイルのURLを「http://192.168.0.1/proxy.pac」とすると以下のようになる。
(dhcp-config)# option 252 ascii "http://192.168.0.1/proxy.pac "
このURLの後に半角スペース
" "を入れるのがキモ。
半角スペースを入れないと上手く動かないwwwwwwwwwwww
そもそもWPADってどうなのよ?
"WPAD 脆弱性"で検索かければすぐ出てくるんだけど、
WPADの脆弱性を突いたセキュリティホールが存在する。
当然Microsoftは即座に修正パッチを提供しているが、
Windows Updateをロクに実施していないPCもザラなので
WPADの利用は慎重に。
あと、WPADの特性上、
端末側に明示的にプロキシ設定を行わないため、 「インターネットに繋がらない!」というトラブルが発生した時に
切り分けが難しくなるのでご注意を。
0 件のコメント:
コメントを投稿